第三銀行は、三重県松坂市に本拠地を置く第二地方銀行です。松坂市は三重県でいえばちょうど三重県の真ん中あたりにあるのですが、営業エリアは中勢地方、南勢地方がメインとなっています。その他のエリアでいえば和歌山県の南部にもエリアを広げています。

第三銀行は最初三重県の熊野市に本拠地を置いていました。銀行の名称は、明治時代に官営で設置された銀行に付けられた番号に由来するものではなくて、設立当初の相互銀行時代に付けられた名前に由来しています。初代の社長、斉藤敬一を中心としてその地域の富豪や名主などが集まり、15人が出資した形で銀行業務をはじめたのです。その後次第に中勢地方、南勢地方などへどんどんと店舗を設置していき、現在の営業エリアにまで広がりました。

平成元年には普通銀行に転換し、その際に現在の名称である「第三銀行」と名称を変更しました。平成の時代になってからはどこの金融機関もバブル崩壊で様々な悪影響を受けてしまいましたが、第三銀行もその分に漏れず、不良債権を抱えて銀行の経営を圧迫することとなり、平成21年には整理回収機構の再生スキームを利用することとなり、公的資金の導入を受け、事実上国有化されています。この状態は現在も続いています。

平成25年を迎えた現在でも、公的資金によって得た資金を経営の安定化に用いつつ、経営再建の道を進みつつあります。例えば地方自治体の指定金融機関となるなど、継続して様々な取引が見込める相手先の獲得に全力を注いでいます。まだまだ整理回収機構への公的資金返還の道筋は見えてこないのが現状ですが、破たんの危機を脱した第三銀行は、今のところ地域に根付いた手堅い経営路線で再建を目指していくようです。